スペースが限られていても大丈夫! 少人数オフィスの内装戦略
こんにちは、ImaedaDesignです!
今回は、多くの人が気になるであろう少人数オフィスについてご紹介したいと思います。
限られた面積の中に、機能性とアイデンティティをどう詰め込むか。
少人数オフィスは、ただの“省スペース”ではありません。そこには働く人の集中力を高め
来客にブランドイメージを印象づけるだけの力があります。
ここでは、インテリアデザインの視点から、少人数オフィスだからこそ可能な空間づくり
の工夫や、初期費用の目安、業種との相性まで詳しく解説します。

少人数オフィスが選ばれる理由とは?
ここ数年で、オフィス空間の価値観は「広さ」や「豪華さ」よりも、
柔軟性・快適性・ブランド性へとシフトしています。
特にスタートアップや専門性の高い少人数チームでは、メンバーの働きやすさや
コミュニケーション効率を重視した“最小構成の快適空間”を求める傾向が強まっています。
■ 理由 ➡ ・広さに比例した賃料や内装費を抑えられるためコスト効率が良い
・距離感が近く、意思疎通がしやすくチーム連携がスムーズ
・人数や働き方の変化に応じて柔軟に対応できるため柔軟な運用が可能
・小規模だからこそ空間全体に世界観を反映しブランド表現がしやすくなる

狭い=不便ではない、空間設計のコツ
面積が限られている少人数オフィスでも、工夫次第で快適性や機能性は大きく変わります。
大切なのは「スペースを余すことなく活かす設計」と「使い方の柔軟性」。
まず重視したいのはゾーニングです。各スペースごとに区切りつつ壁や間仕切りで仕切りすぎない
ことで、空間全体に「抜け感」や「広がり」を持たせます。
ガラスや背の低い家具、可動式の仕切りを活用するのも効果的です。
次に多機能性のある家具の導入が、狭さを感じさせないポイントです。
たとえばミーティングとワークスペースを兼ねたテーブルや、収納と間仕切りを兼ねたラックなど
省スペースでも複数の役割を担う設計が可能です。
また、照明計画や素材選びで「視覚的な広さ」を演出するのも有効です。天井や壁面を明るめの
トーンで統一したり、床に奥行きを感じさせる素材を使うと、面積以上の広がりを感じられます。

内装費用の相場と予算の立て方
少人数オフィスといえども、内装は“ブランドの顔”となる大切な要素です。
限られた面積だからこそ、どこに費用をかけるべきか、メリハリのある予算計画が重要になります。
・基本工事 ➡ 30,000~60,000円
・照明、電気設備 ➡ 10,000~30,000円
・オリジナル什器 ➡ 30,000~100,000円
・サイン、ロゴ設置 ➡ 50,000円

ブランドを伝える内装デザインの工夫
少人数オフィスこそ、企業の個性や価値観を空間全体に反映しやすいチャンスです。
限られた面積だからこそ、無駄な装飾を排除し、本当に伝えたい事に集中できるのが特長です。
まず重要なのは、空間全体を「ブランドの世界観」として捉えること。
壁の色、床材、照明、什器の形状にいたるまで、ブランドのトーンやスタンスと一貫性を
持たせることで、来客にもスタッフにも強い印象を与える空間が生まれます。
| 目指す印象 | 素材/色の例 | 空間の特徴 |
| 温かみ・親しみやすさ |
木材、ファブリック/ ベージュ・アイボリー |
ナチュラルで落ち着いた印象 |
| 革新・スピード感 | 金属、ガラス/グレー・ブラック | シャープで洗練された雰囲気 |
| 信頼・誠実さ | 石材、レザー/ネイビー・ホワイト | 重厚感と安心感のある空間 |
さらにロゴやシンボルカラーの効果的な配置もポイントです。受付まわりや共有スペースなど
人目に触れる箇所にブランドらしさを織り込むことで、空間全体にストーリーが生まれます。

インテリア術と空間活用のヒント
限られたスペースでも快適で魅力的なオフィスをつくるには、インテリアの工夫が不可欠です。
家具や素材、配置の“ちょっとした選択”が、空間全体の使い勝手と印象を大きく左右します。
まずおすすめなのが、「多用途家具」を活用すること。
たとえば、収納を兼ねたベンチシート、折りたたみ可能な会議テーブル、キャスター付きの什器などを選ぶことで、用途に応じてレイアウト変更がしやすくなります。また、壁や柱周りに「垂直方向の収納」を設けることで、床面を圧迫せずに収納力を高めることも可能です。
| 家具タイプ | 特徴・メリット | 向いている使い方例 |
| 収納付きベンチ | 座る+収納の2役をこなす | 受付・待合スペース |
| 折りたたみテーブル | 必要なときだけ展開できる | 会議・打ち合わせスペース |
| キャスター付きワゴン |
移動が簡単で レイアウト変更に柔軟 |
書類・備品の一時保管 |
| 壁面(垂直方向)収納・吊り棚 | 床面を圧迫せず収納力を確保 | 書類・書籍・装飾のディスプレイ |
さらに、視線の抜けを意識したインテリア配置も、圧迫感を軽減する有効なテクニック。
背の低い家具、ガラス素材、スケルトン棚などを使い、「壁で仕切る」のではなく
「透け感でゆるやかに分ける」ことで、空間に広がりをもたらします。
植物やアート、間接照明などで、“小さな余白”に個性を加える演出もお忘れなく。デスク周りや共有スペースにひと工夫加えるだけで、“仕事場以上の空間体験”が生まれます。
まとめ
少人数オフィスは、単なる省スペースの選択肢ではなく、
『企業の価値観や働き方が凝縮された“ 戦略的な空間 ”』です。
限られた面積をどう活かすかは、単に設計やレイアウトの話だけではありません。
そこに集う人々の関係性、日々の業務の流れ、そして未来のビジョンに寄り添った
空間づくりこそが求められます。
大切なのは、自分たちにとって “ ちょうどいい ” 関係性を築ける空間をどう描くかです。
弊社は、少人数オフィスならではの課題と魅力を熟知したデザインのプロフェッショナルです。
「機能的かつ印象に残る空間をつくりたい」「将来の変化も見据えて相談したい」と
お考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
皆さまの想いやビジョンを、空間というかたちにするお手伝いをさせていただきます。