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選ばれる店の共通点は、照明にあります!              店舗照明について解説

こんにちは、ImaedaDesignです!

今回は店舗照明について解説していきます。

お客様が店舗に一歩足を踏み入れた瞬間、その場の印象は「0.5秒」で決まるとも言われます。

その決定的な印象に深く関わっているのが、“照明”です。

明るすぎず、暗すぎず、商品が美しく見える環境。スタッフが心地よく動ける作業環境。

そして何より、空間全体がブランドの世界観を語りかけてくるような「照明設計」が大切です。

店舗照明は、単なる「明るさ」の調整ではありません。

それは空間がまとう空気感や、お客様の感情を左右する、戦略的なツールなのです。

 

 

 

照明の基本:空間を支える3つの役割

店舗照明と一言で言っても、その役割は多岐にわたります。

大きく分けると「ベース照明」「アクセント照明」「タスク照明」という3つの要素があり、

それぞれが空間の印象や機能に影響を与えています。

 

1. ベース照明(全体照明):安心感と視認性の土台

空間全体を均等に照らす照明で、来店者にとっての“第一印象”をつくります。

過不足のない明るさは、居心地や回遊性にも関わります。

2. アクセント照明:視線を誘導し、商品の魅力を引き出す

スポットライトや間接照明などを使い、特定の商品やエリアに視線を集める演出。

照らし方によって商品の質感や世界観まで伝えることができます。

3. タスク照明:作業や動線を支える機能的な光

スタッフの作業エリア、レジ周辺、試着室などに必要な機能照明。

お客様とスタッフの動きをスムーズにするための重要なサポート役です。

 

 

業種別 照明の使い方

 アパレル  暖色+高演色性スポット

 肌が綺麗に見える

 → 試着が楽しくなる

 カフェ  ペンダント照明+間接照明

 リラックス感

 → 滞在時間アップ

 ジュエリー店  スポットライト+ミラー反射

 宝石がキラキラ

 → 高級感と特別感

 美容室  白色光+均等なライティング

 清潔感・信頼感

 → 技術力の演出

 雑貨・セレクト  色温度の変化+ゾーニング照明

 世界観の訴求

 → 巡回したくなる空間演出

 

空間ごとに光の色温度や照明度を変化させ、「世界観の切り替え」を演出できます。

照明によって商品の深みが加わります!

 

 

よくある成功・失敗事例から言える事

成功事例:「間接照明で引き出された素材感」

あるショップで光が直接商品に当たるのではなく、壁や陳列棚を照らす間接照明を

採用しました。

柔らかく壁を照らすことで空間全体に落ち着いた雰囲気と高級感が生まれました。

その影響で周りのグリーン(木や陶器)などの自然素材のもの質感が引き立ち

お客様の滞在時間も長くなったデータがあります。

・壁を照らす照明の効果

 ➡ 空間に奥行と広がりを与える。そのため圧迫感が軽減される。

 ➡ 視線誘導とゾーニング。自然に視線を誘導し、空間の使い方を直接的に伝えます。

 

失敗事例:「明るさ=安心ではない」

あるショップで”明るさ=好印象”と考え照度を高い照明を全面に採用しました。

しかし、商品の影の印象が強く繊細なデザインや光沢のある商品が安っぽく見える結果に…

・正しい選択

 ➡スポットライト。商品の立体感や質感をコントロールしながら強調する。

 ➡間接照明。奥行きが生まれ、商品とのコントラストが柔らかくなる。視覚的ストレス軽減。

 

 

まとめ

照明は、ただ商品を見せるための「明かり」ではありませ。

上手く活用することができたら、お客様の関心を惹き、空間の世界観を変化させ、ブランドの

価値を正しく伝えることを支えます。

機能性・美しさ・ブランド性のすべてをつなぐ照明計画は空間づくりにおいて欠かせません。

弊社では、こうした”見えない価値”を設計する照明デザインを空間づくりの初期段階から

ご提案します。

ぜひ気になる方は、気軽にご相談ください!