展示ブースを変えるパネルの力を解説!
こんにちは、ImaedaDesignです!
今回は、展示会パネルについて解説していきます。
展示会において、パネルは単なる「情報掲示板」にとどまらず、空間全体の印象や
ブランドイメージを決定づける重要な要素です。
色彩・フォント・コピーといった視覚要素には来場者の心理へ働きかける力があり
使用素材や印刷技術は演出の質を大きく左右します。
そして、空間設計との連携によって、パネルは視線の導線や感情の流れを操る
『体験装置』へと昇華します。
本稿では、展示会パネルの基本情報から豆知識、設計における
メリット・デメリット。そしてなぜデザイナーに依頼すべきなのかまで
空間と情報の架け橋となるパネルの可能性を紐解いていきます。
展示会パネルとは何か
情報を伝えるだけでなく、“空間の印象”をつくる存在
展示会パネルは、来場者に製品やサービスの魅力を伝える「視覚的な窓口」である
と同時に空間全体の印象を左右する「構成要素」でもあります。
単なる情報伝達ツールではなく、ブランドの世界観やメッセージを視覚化し
会場内の動線や滞在時間にも影響を与える役割を果たしています。
基本的な役割:情報提示とブランド強調
① 情報提示:製品スペック、サービス内容、企業コンセプトなど明快に伝える。
「一瞬でわかる」ことが展示会では重要です。
② ブランド強調:色使いやコピー、フォントなどがブランドイメージを形成し
競合との差別化を図ります。印象に残るデザインは、
来場後の記憶にも影響します。
③ 注目喚起:混雑した会場で視線を集めるための仕掛け。
パネルのサイズ、配置、高さなどが視認性を左右します。
展示形態による使われ方の違い
小間・島型ブース |
限られたスペース内で最大限の情報を伝える。 壁面や什器にパネルを組み込むことが多い。 |
壁面展示(バックパネル型) |
ブランドの世界観を強調する場。 背景全体をパネルで構成することで、印象の強さを増す。 |
什器との統合 |
商品什器やテーブル、スタンドにパネルを組み込むことで 立体的かつ動線に沿った情報提示が可能。 |
天吊り・柱巻きなど特殊配置 |
高所や柱への配置で視認性を高め、遠くからでも ブランドが認識できるよう工夫される。 |
色彩・フォント・コピーが来場者の心理に与える影響
色彩が生む印象と感情の変化
赤 | 情熱・活力・注意喚起 | ▶ 新商品やキャンペーンの強調 |
青 | 信頼・誠実・冷静 | ▶ 企業理念や技術力の訴求に効果的 |
黄 | 明るさ・希望・カジュアル | ▶ 若年層向けサービスの認知促進 |
黒 | 高級感・力強さ・洗練 | ▶ プレミアム商品やブランドの象徴 |
緑 | 安心・調和・自然 | ▶ サステナビリティや環境配慮の印象づけ |
・ゴシック体:力強さ・安定感・視認性に優れる → 技術系企業やBtoB領域で定番
・明朝体:繊細さ・上品さ・伝統感 → ラグジュアリーや文化系ブランドに最適
・手書き風:親しみ・柔らかさ・人間味 → D2Cやナチュラル系ブランドにおすすめ
展示空間との関係 ─ パネル配置が来場者体験を左右する
動線設計とパネル配置の相関関係
・視線の導線 ➡ 来場者が最初に目にする位置にコンセプトパネルを置くことで
興味を惹き、導入体験の質を高める
・滞在を促す配置 ➡ 商品什器の横に関連情報パネルを配置することで
自然な理解と足止めを促進
・流れを生む配置 ➡ 順路型にパネルを設置することで、順番に情報を伝える
導入が可能になる(ストーリー設計にもつながる)
パネル設計は“誰が”行うべきか
専門性で差がつく、“空間を語るパネル”づくり
展示会のパネル設計は、単なる作業ではありません。
それは、ブランドの世界観を空間で伝える「ストーリーテリングの設計作業」です。
だからこそ、経験と美意識を持ったプロフェッショナルによる設計には、
大きな価値があります。
自社制作 vs プロデザイナー依頼の違い
項目 |
自社制作 |
デザイナーによる設計 |
---|---|---|
デザインの完成度 |
既存テンプレートや 社内リソースに依存しがち |
ブランドの印象に最適化された設計が可能 |
空間連携 |
パネル単体での設計になる傾向 |
照明・什器・動線と一体化した空間演出が可能 |
訴求力 |
機能重視で情報伝達が中心 |
視覚×感情の「共感設計」によって強い印象を残す |
作業負荷 |
担当者の負担が大きく 調整が難航しやすい |
ヒアリングと設計により、効率的に高品質な制作が可能 |
まとめ
展示会パネルは、情報を掲示する道具である以上に、ブランドの世界観やを
設計する“語り手”です。
色彩などによる心理的な印象づけ、素材と印刷技術による質感演出、そして
空間設計との融合によってパネルは静かに、しかし確かに来場者の記憶に残る存在になります。
展示パネルを、情報以上の価値を持つ“体験のメディア”へと昇華させるために──
ぜひ株式会社Imaeda Designにお任せください。
空間の魅力とブランドの想いを、来場者の心に届ける設計をお手伝いします。