眼科の内装デザインのポイントは?
こんにちは!メディカルスタイリストの今枝です。
今日は眼科のクリニックの設計デザインについてご紹介いたします。
眼科は、他科に比べ、診療圏が広く、老若男女、幅広い年齢層が受診されるのが特徴です。
小児・児童であればプール授業での結膜炎、中高校生や大学生ではコンタクト処方、サラリーマンやOL層ではOA機器の普及により眼疾患の増加、また高齢者では高い確率で白内障に罹患するといわれています。
眼科クリニックの内装デザインのポイント3選!
ポイント1:設計段階から計画的なゾーニングを
眼科は他の科に比べ、検査機器が多いため、そのスペースの確保や電源、LANなどの配線も合わせて計画しなければなりません。
また白内障などの日帰りオペをする場合は、オペ室・前室・準備室のほか、リカバリー室なども必要になります。
将来的な変化も踏まえ、綿密かつ入念な計画が欠かせないといえるでしょう。
ポイント2:動線をわかりやすく、視認性を高めて
ポイント1でお伝えした通り、眼科は診療圏が広く、機器が多いため、他の科に比べ患者の動線も複雑になりがちです。
そこで、診察+薬の処方だけの方、視力検査など別の検査を伴う方、白内障などの日帰りオペの方などで、異なる動線ラインを床に示します。
①②③と番号を振り、色分けし、道しるべのように床に示します。
すると、、
受付「中待合でお待ちください」
患者「中待合はあっち?こっち?」
のような問答による時間のロスもなく、迷わず進めますよね。
また、眼科はご高齢の方や車いすの方もみえますので、バリアフリーも外せませんね!
ポイント3:リラックスできる待合室を
業務効率を図ったとしても、医療行為が医師に限定されている日本では、やはりどうしても待ち時間が長くなってしまいますよね。。
そこで、どうせ待たされるのであれば、大人は心地よい有意義な時間を、子どもは安全に楽しく遊べる空間を提供できれば、待ち時間のストレスを低減し、逆に有意義な時間を変えることもできるでしょう。
例えば、、
- ・限られたスペースでも植栽やブラインドで、スペースを仕切る。
- ・ハイチェアやカウンター、ゆったりとしたソファ席、コーヒー自販機、雑誌や本などを置く。
- ・子どもの遊ぶスペースはクッション性に優れたものにし、防音効果のある壁材、格子状などにし、音が漏れすぎないようにする。
近くで親が見守れるよう、見通しのよい空間とする。
そうすれば、子どもの満足度も高く、親も束の間、子どもの世話から解放され、ホッと一息つける時間になるかもしれません。
子どもが小さいうちは、とにかく目が離せず、手が離せず、気が抜けない日々が続くので、保護者がリラックスし安心できる時間は、保護者にとってありがたい空間と時間になりますよね。
地域に根差す病院が、地域の人々の健康を見守るように、地域の子供の成長を見守れる、親子の居場所づくりに一役かえれば、病院・クリニックの存在は、かけがえのないものになりそうですよね。
まとめ
以上が眼科クリニックの内装デザインのポイントについてでした。
眼科の内装のポイントは、以下3つ。
- ・設計段階から計画的なゾーニング
- ・視認性を高め、わかりやすい動線を
- ・リラックスできる、楽しい待合室を
特に、待合室に関しては、
診察以外の付加価値をつけることで「待たされる不快な時間が、心地よい時間に変われる」。
というお話でした。
Imaeda Designではクリニックのほか、飲食店の事例もありますので、クリニック+カフェのデザインもお任せください。
最後までお読みいただきありがとうございました。